#106 「ク・ハラ法」国会を通過 扶養義務を果たさない親の相続権を制限

対訳

養育義務を果たさなかった父母は、相続権を持てないようにする「ク・ハラ法」(民法改正案)が8月28日、国会本会議を通過した。

양육 의무를 저버린 부모는 상속권을 갖지 못하도록 하는 일명 ‘구하라법'(민법 개정안)이 28일 국회 본회의를 통과했다.

2019年に死去した歌手、故ク・ハラさんの兄ホインさんが「幼いハラを捨てて家出した実母が相続財産の半分を持って行こうとしている」として立法を請願し、「ク・ハラ法」と呼ばれるようになった。

2019년 사망한 가수 고(故) 구하라 씨의 오빠 호인 씨가 ‘어린 구씨를 버리고 가출한 친모가 상속재산의 절반을 받아 가려 한다’며 입법을 청원하면서 구하라법으로 불리게 됐다.

改正案は、被相続人に対する扶養義務を重大に違反したり、重大な犯罪行為またはその他、著しく不当な待遇をした場合を「相続権喪失」が可能な条件として明示した。実際の相続権喪失のためには、被相続人の遺言または共同相続人らが請求し、家庭裁判所がこれを認めなければならない。改正案は2026年1月から施行される。

개정안은 피상속인에 대한 부양 의무를 중대하게 위반하거나 중대한 범죄 행위, 또는 그 밖에 심히 부당한 대우를 한 경우를 ‘상속권 상실’이 가능한 조건으로 적시했다. 실제 상속권 상실을 위해서는 피상속인의 유언 또는 공동상속인 등이 청구하고 가정법원이 이를 받아들여야 한다. 개정안은 2026년 1월부터 시행된다.

https://www.yna.co.kr/view/AKR20240828103200001

故ク・ハラの実兄ク・ホインさんはこの日、インスタグラムに、ク・ハラ法が通過したという知らせを載せた記事をシェアし、「#ク・ハラ法 #通過 ついに通過万歳!」と書いた。彼は「小さな関心が集まり、ついに通過した」として「苦しい時期、皆さんお元気でお幸せに。本当にありがとうございます」と述べた。

고(故) 구하라의 친오빠 구호인씨는 이날 인스타그램에 구하라법이 통과됐다는 소식이 담긴 기사를 공유하며 “#구하라법 #통과 드디어 통과 만세!”라고 적었다. 그는 “작은 관심들이 모여 드디어 통과됐다”며 “힘든 시기 모두들 건강하시고 행복하시라. 진심으로 감사드린다”고 했다.

クさんは2020年に記者会見で「ハラが亡くなった後、実母が突然、葬儀場にやってきて、家族らの抗議も気にせず、喪主を務めると叫び、葬儀場の会話を録音し、弔問に訪れた芸能人と記念写真を撮ろうとするなど、常識的にまったく理解できない行動をした」と主張した。その上で「小さい頃、実母に捨てられ、いつも寂しさと懐かしさに苦しんでいたハラと私たち家族のような悲劇が、二度と起こらないようにしてほしい」と立法を訴えた。

구씨는 2020년 기자회견에서 “하라가 떠난 뒤 친모가 갑자기 장례식장에 찾아와 가족들의 항의에도 아랑곳하지 않고 상주역할을 자처하겠다고 소리 지르고, 장례식장의 대화를 녹취하고 조문 온 연예인들과 인증샷을 남기려고 하는 등 상식적으로 전혀 이해가 가지 않는 행동을 했다”고 주장했다. 그러면서 “어린 시절 친모에게 버림 받고 항상 외로움과 그리움으로 고통 받았던 하라와 우리 가족 같은 비극이 다시는 발생하지 않도록 해달라”며 입법을 호소한 바 있다.

https://www.chosun.com/national/national_general/2024/08/28/GXCBK6HUNFEUHCSMMZKZXHNSCY/

ちょっと解説

韓国は大統領制で、大統領が法案に対する拒否権を持っているため、国会で賛成多数で可決されても即成立ではありません。大統領が拒否権(再議要求権)を行使すれば法案は国会に差し戻されます(その場合は3分の2以上の再議決で成立)。野党が多数の議席を占める現在の韓国国会では、野党主導で可決した法案に尹錫悦大統領が拒否権を相次いで行使し、かといって野党の議席も3分の2に届かないため、空転が続いていましたが、今回の法案は与野党が合意して可決したため、尹大統領は拒否する理由がなく、法案は施行されることが確実視されています。

財産を残して亡くなった子どもに対し、長いこと音信不通だった親が突然現れて相続権を主張するケースは、2010年の天安艦沈没事故や、2014年のセウォル号沈没事故などでも報道され、社会問題になっていました。今回は人気K-POPグループKARAのメンバーだったク・ハラさんのケースが象徴的に取り上げられることで、遺族の求めていた法改正が実現したと言えます。

なお、ク・ハラさんのケースには今回の法改正は適用されず、実母は家庭裁判所での審理の結果、4割の相続権を持つことが確定しています。

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