新郎はもうすぐ36歳になり、私はまだ30代になるまで時間が少しある若い血(?)だ。広く見れば、同じ「ミレニアル世代」とまとめることもできるだろうが、密かな世代の差はいつもあった。
신랑은 곧 36세가 되고, 나는 아직 30대가 되려면 시간이 좀 남은 젊은 피(?)다. 넓게 보면 같은 ‘밀레니얼 세대‘라고 묶을 수도 있겠지만 은근한 세대차이는 늘 있었다.
私の思い出のシュガーマンと言えば、せいぜい水があふれる洗濯機の上に座った「Sweet Dream」のチャン・ナラや、ハスキーなボイスで「スーパースター」を歌ったジュエリー程度だが、新郎のシュガーマンは「チチマ」や「パパヤ」のような90年代のグループだった。「君はこの歌を知らない? 本当に?」と聞いて「うわー、これ知らないなんて」と感心する毎週の繰り返し。画面の中の20代たちが「これは何」という表情でランプを2、3個ぐらいつけていて、30代は全員がランプを点灯させてノリノリで音楽を楽しむ姿は、まるで私たち夫婦みたいだ。
내게 추억의 슈가맨이라면 기껏해야 물 넘치는 세탁기를 깔고 앉은 ‘Sweet Dream’의 장나라나 허스키한 보이스로 ‘슈퍼스타’를 부른 쥬얼리 정도인데, 신랑의 슈가맨은 ‘티티마‘나 ‘파파야’ 같은 90년대의 그룹이었다. ”여보는 이 노래 몰라? 진짜?”라고 물어보고서 ”와 이걸 모른다니”하고 탄복하는 매주의 반복. 화면 속 20대들은 ‘이게 뭐야’하는 표정으로 불을 두세 개 정도만 밝히고 있고, 30대들은 전원 불을 켜고 신나서 음악을 즐기는 모습은 흡사 우리 부부 같다.
それほど世代間のギャップを感じる私たち夫婦を大統合させたコンテンツが登場した。それがまさに宇宙的ウルトラスーパースター・ペンス。最初は「この不細工なペンギンは何だ」と興味がわかない新郎だったが、「ペンギン劇場第1回」を見た瞬間、話は変わった。元気に「ペンモーニング」を叫ぶペンスの姿にフォールインラブ、その時から毎晩、ソファに座って一緒にビールを飲みながらペンスの動画を見るのが私たち夫婦の楽しみになった。
그렇게나 세대차를 느끼는 우리 부부를 대통합 시켜준 콘텐츠가 등장했다. 그건 바로 우주대슈스 펭수. 처음에는 ”이 못생긴 펭귄은 뭐냐”고 심드렁하던 신랑이었지만 ‘펭귄극장 1편’을 보는 순간 이야기는 달라졌다. 활기차게 ”펭모닝”을 외치는 펭수의 모습에 퐐 인 럽, 그때부터 저녁마다 소맥 반주 하며 펭수 영상을 보는 것이 우리 부부의 낙이 되었다.
ソファでビールを飲みながらEBSの動画を見ていると、思春期の頃にちょっと患った中二病の万能感が思い浮かんで、妙な満足感が感じられたり…。一緒に楽しむことができるコンテンツができたのは嬉しいことだった。しかもペンスは堂々たる新世代のキャラクター。どこに行っても誰と会ってもペンスの話を切り出すと、私たちは両方の世代をリードするインドア派のようにも思えた。そのため、ペンスのせいで、私たちが隔世の感を感じるようになるだろうという想像すらできなかったよ…
소맥 마시면서 EBS 영상을 보고 있자면 사춘기 시절 살짝 앓고 지나간 중2병의 쎈척 기운이 떠올라 묘한 만족감이 느껴지기도 하고…(?) 함께 즐길 수 있는 콘텐츠가 생겼다는 것은 즐거운 일이었다. 게다가 펭수는 대단한 신세대의 캐릭터. 어딜 가도 누구랑 만나도 펭수 이야기를 꺼내면 우리는 둘 다 세대를 앞서 나가는 인싸처럼 여겨질 수 있었다. 그랬기 때문에 펭수 때문에 우리가 격세지감을 느끼게 될 거라는 상상조차 하지 못했지………
私にはまだ未成年の末の弟がいる。ただの未成年者でもなく、2019年基準で17歳、2002年のワールドカップを教科書でしか知らない彼は、超インドアライフを目指してソウルにある大学を目標とする10代になった。ペンスのスタンプ発売日は偶然にも、私の誕生日だったのだ。そして末っ子から誕生日のお祝いメッセージが来た。可愛いメッセージに我慢できないバカな姉は、すぐペンスのスタンプを末っ子にプレゼントしてしまった。
나에게는 아직 미성년자인 막내동생이 있다. 그냥 미성년자도 아니고 2019년 기준 17세인, 2002 월드컵을 교과서에서만 보았다는 그는 핵인싸 라이프를 지향하며 인서울 대학을 목표로 하고 있는 급식돌이가 되었다. 펭수티콘 출시일은 공교롭게도 내 생일이었던 것이다. 그리고 막내에게서 생일 축하 메시지가 왔다. 귀여운 연락에 참지 못한 팔불출 누나는 곧장 펭수티콘을 막내에게 선물해버리고 말았다.
しかし、末の弟からは返事が来なかった。もしかしたら弟は「何だこれ、先生たちが好きな不細工キャラじゃないか。姉さんやっぱり完全におばちゃんだなwww」と思ってるかもしれなかった。
그러나 막내에게선 답장이 오지 않았다. 어쩌면 막내는 ‘뭐야, 이거 선생님들이나 좋아하는 못생긴 캐릭터잖아. 큰누님은 역시 완전 아줌마야ㅎㅎ’라고 생각하고 있을지도 몰랐다.
「毎日、オレに歳食ったと言ってたじゃないか。年を食うのは相対的なもんだと知らなかっただろう。やーい」
「いや、ペンスのスタンプが今日発売されたじゃない。こんなまっさらな贈り物はまたとないわよ。それでも年寄りだと思うかしら?」
「お父さんが君にチョー・ヨンピルの23枚目のアルバムが今日発売されたのをプレゼントすると思え。それはまっさらに感じられるか?」
″맨날 나보고 늙었다고 하더니. 늙음은 상대적인 거라는 걸 몰랐지. 에베베.”
″아니, 펭수 이모티콘 오늘 출시된 거잖아. 이렇게 새삥인 선물은 또 없다구. 그래도 늙은이라고 생각할까?”
″아버님이 여보한테 조용필 23집 오늘 발매된 거 선물한다고 생각해 봐라. 그게 새삥처럼 느껴질까?”
考えてみれば私も10代の頃、塾の先生がもう下火になった流行語みたいなものを使うと「絶対に私たちをよく知っているふりをしている」と小馬鹿にしていたが、それがそのままお返しされたのだ。私はそうやって10年以上前を反省する気持ちでペンスを見ながら、27歳の誕生日を終えた。
생각해보면 나도 급식순이 시절 학원 선생님들이 이미 한물간 유행어 같은 걸 쓰면 ‘완전 우리를 잘 아는 척 한다’라고 우습게 생각했었는데, 그걸 고대로 돌려받게 된 거다. 나는 그렇게 10여년 전을 반성하는 마음으로 펭수를 보면서 27세 생일을 마무리했다.
PS。幸いなことに末っ子はペンスを知っていて、事情があってカカオを見るのが遅れただけで、高校生の間でもペンスは人気のキャラクターだった。ハッピーエンド。
PS. 다행히 막내는 펭수를 알고 있었고, 사정이 있어 카톡을 늦게 본 것 뿐이었으며, 고등학생들 사이에서도 펭수는 먹히는 캐릭터였다. 해피엔딩.

ちょっと用語解説
급식돌이, 급식순이【給食-】
最近、学校給食を食べる中高生の世代が「給食体」と呼ばれる独特の韓国語を使う(ので上の世代には何を言っているのかさっぱり理解できない)と言われていることに由来する単語。ここでは単に「10代」と訳しました。
인싸
insiderからの派生語。日本語で言えば「インドア派」。対義語は아싸。「超インドア派」のように強調したいときは、「核」を語頭につけて 핵인싸 と表現します。
소맥
辞書やネットで引くと焼酎をビールで割る「爆弾酒」(소주+맥주)と出てきますが、今時の20代はそんな野蛮な酒は飲みません。ここでは”소파 앉아서 맥주”(ソファに座ってビール)の略です。
ちょっと背景解説
「思い出のシュガーマン」はJTBCの懐メロバラエティー番組。毎回、往年の人気歌手がシルエットで登場して歌を歌い、観客は10代、20代、30代、40代と年齢別に分かれてボックスに座り、誰だか知っていれば観客がランプを点灯させるという番組。やはり全年代をすべて点灯させるのは至難の技です。
そして「ペンス」はEBS教育放送の「練習生」扱いのゆるキャラ。年齢は10歳、南極から泳いで韓国にやってきたジャイアントペンギンという設定です。今年4月にYouTubeでデビューしましたが、じわじわと人気が出始め、YouTubeチャンネルのフォロワーは100万人を超えました。
11月には外交部が韓国・ASEAN首脳会合の広報キャラクターを委託しました。(このときに庁舎のセキュリティーチェックをフリーパスし、それを国会議員が問題視するというハプニングも発生)。そしてカカオのスタンプも発売されるなど、ここへ来て一気に火が着いた感じです。
EBSの社長を呼び捨てにしたり、子どもに対して本気で飛びかかってきたり、誰に対しても同じ態度で臨むというのが、パワハラや権威を笠に着た言動が問題になる今の時代に、爽快感を与えているようです。
本文で出てきたYouTubeのエピソード1はこちら。
このブログの筆者によると、ペンス現象は3通りに分類されるとか。
- 友達が好きすぎて何度も見ているうちに、ある瞬間ペンスの魅力にはまる。主に20~30代の女性にみられる現象
- YouTubeの拡大と、新味のない放送局・EBSのイメチェン成功、ミレニアル世代の双方向性コミュニケーション文化のためとみられるが、日本のキャラクターと似ている問題点があるなど、論文を書いて自分の分析の正しさを主張する586世代のオジサンたち
- 若者と話を合わせるために、いちばん面白いというエピソードから見てみるが、何度見ても、この不細工なペンギンの何が面白いのかまったく理解できない。年老いたことを認めて話題の新刊「90年代生まれがやってくる」を読み始める、30代後半から40代前半の課長クラス。
音声はこちら


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