#158-1 「子は父の姓」廃止へ具体化

対訳

政府が子どもの姓を決める際に父の姓を優先的に名乗るようにした「父姓優先主義原則」を廃止する法改正を推進する。血縁や結婚関係のほかにも、非婚単身世帯、老年同居、委託家庭など様々な「家族」を法的に認め、生活・財産などの支援策を拡大する方針だ。女性家族部は4月27日、こうした内容を盛り込んだ「第4次健康家庭基本計画」が大統領主宰国務会議の審議を経て確定したと発表した。

정부가 자녀의 성(姓)을 정할 때 아빠의 성을 우선적으로 따르도록 한 ‘부성(父姓) 우선주의 원칙’을 폐기하는 법 개정을 추진한다. 혈연이나 결혼으로 맺은 관계 말고도 비혼(非婚) 1인 가구, 노년 동거, 위탁 가정 등 다양한 형태의 ‘가족’을 법적으로 인정하고, 생활·재산 등 지원 방안을 확대하기로 했다. 여성가족부는 27일 이런 내용을 담은 ‘제4차 건강가정 기본 계획’이 대통령 주재 국무회의 심의를 거쳐 확정됐다고 발표했다.

現行法でも子どもが母親の姓を名乗ることはできる。婚姻届を出す時、夫婦が協議して母親の姓と本貫に従うと書類に書けばいい。問題は婚姻届期間以外は、無条件に父親の姓を名乗らなければならないという点だ。 韓国政府はこうした「父性優先主義」の原則が、片親家庭や再婚家庭への差別であるとみて、子どもの出生届を出す際、誰の姓を名乗るかを両親が協議して決めるように法改正する方針だ。このほか、婚外子と婚中子(婚姻中出生者)に出生児を区分する方式も廃止を検討する。

현행법에서도 자녀가 엄마 성을 따를 수는 있다. 혼인신고할 때 부부가 협의해서 엄마 성과 본을 따르겠다고 서류에 적으면 된다. 문제는 혼인신고 기간 외에는 무조건 아빠 성을 따라야 한다는 점. 정부는 이런 ‘부성 우선주의’ 원칙이 한 부모 가정이나 재혼 가정 등에 차별이라고 보고, 자녀 출생신고를 할 때 누구 성을 따를지 부모가 협의해서 정하도록 법을 개정할 방침이다. 이 밖에 혼외자와 혼중자(혼인 중 출생자)로 출생아를 구분하는 방식도 폐기를 검토한다.

https://www.chosun.com/national/national_general/2021/04/27/FF32XVQU5ZAQHCGSPN4MZG5NCI/

市民の間では「代を継ぐことを重視する韓国社会では時期尚早」という懸念と「性平等に寄与する」という期待が同時に出ている。結婚した30代の娘2人を持つホ・ギョンウクさん(65)は「娘たちは夫とよく合意して、孫の姓を決めてほしい」と話した。一方、鍾路区で飲食店を経営するイさん(47)は、「わたしにもし息子がいたら、妻の姓に孫の名前を変えさせないだろう」と話した。

시민들 사이에선 “대(代) 잇는 것을 중시하는 한국 사회에선 시기상조”라는 우려와 “성 평등에 기여할 것”이란 기대가 동시에 나왔다. 결혼한 30대 두 딸을 뒀다는 허경욱(65)씨는 “우리 딸들은 남편하고 잘 합의해서 손주 성을 정하면 좋겠다”고 했다. 반면 종로구에서 음식점을 운영하는 이모(47)씨는 “내가 만약 아들이 있었으면 아내 성으로 손주 이름 바꾸게 두진 않을 것 같다”고 했다.

若いからといって、みんな変化を喜ぶわけでもない。 会社員キムさん(26)は「これまでは父の姓だけを使ったのだから、自分の子だけは母の姓を使うようにしたい」として「もし将来の夫が自分の姓に固執すれば、二人を産んでそれぞれ与えようと言うだろうし、これに同意しない人は会うつもりもない」と話した。 一方、大学3年生のパクさんは、「いい趣旨の法改正だと思うが、まだ拒否感がある」と語った。

젊다고 모두 변화를 반기는 것도 아니다. 직장인 김모(여·26)씨는 “지금까진 아빠 성만 썼으니 내 자식만큼은 엄마 성을 따르도록 하고 싶다”며 “만약 미래 남편이 자기 성을 고집하면 둘 낳아서 각자 주자고 할 거고, 여기 동의하지 않는 사람은 만날 생각조차 없다”고 했다. 반면 대학 3학년인 박모씨는 “좋은 취지의 법 개정이라곤 생각하는데 아직 거부감이 든다”고 했다.

https://www.chosun.com/national/national_general/2021/04/30/4S5WTZAIENGUVNTWKZVTUYILVY/

2005年に韓国憲法裁判所が「性別の役割にもとづく差別で正当な理由をなく男女を差別する制度」として、戸主制を違憲と判断し、2008年に戸主制が廃止されました。この結果、夫婦の子どもが無条件で父親の姓を名乗る制度は、法的にはなくなりました。ただ、原則は今でも残っています。記事にもある通り、出生届ではなく婚姻届のときに、夫婦が合意して書類を提出する必要があり、この機会を逃すと永遠に母親の姓を名乗らせることはできません。

今回の計画は、2020年に法務部傘下の「包容的家族文化のための法制改善委員会」による民法改正勧告を受けてのものです。

結婚や家族の定義を大きく変える今回の計画、そうした「父系家族主義」の伝統が強く残る韓国では画期的と言えますが、慎重論や反対論も根強く、特に宗教界は強く反発しています。法改正に至るには難航も予想されます。

なお、今回の計画は、非婚の家庭も事実上の「家族」として、同等の法的優遇を与えようという、家族という概念を大きく変える内容です。詳しくは次の記事をご覧ください。

#158-2 非婚も「家族」に 背景にひとり世帯増加
「家族に正常、非正常がどこにある?」変わる時代に合わせて家族を新しく定義しなければならないという声が多かったんです。

音声はこちら

#158 「子どもは父親の姓」伝統的な家族制度が大変化の予感。「非婚同居」も家族に? etc.-ニュースで韓国語
▽「子は父の姓」廃止へ具体化 6:46- ▽ひとり世帯増加で非婚も「家族」に? 19:53- ▽「スパム」ちゃんと使ってる?飲食店に認証制度 32:35- Twitter: @newsdekorean Instagram: @newsdek...
ニュースで韓国語 - #158 「子どもは父親の姓」伝統的な家族制度が大変化の予感。「非婚同居」も家族に? etc.
▽「子は父の姓」廃止へ具体化 6:46- ▽ひとり世帯増加で非婚も「家族」に? 19:53- ▽「スパム」ちゃんと使ってる?飲食店に認証制度 32:35- Twitter: @newsdekorean Instagram: @newsdek...

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