#025-1 「テコンVはマジンガーZのパクリではない」?判決

対訳

裁判所が、韓国産の漫画キャラクター「テコンV」が日本のキャラクター「マジンガーZ」と区別される独立した著作物だと判断した。

법원이 국산 만화 캐릭터 ‘로보트 태권브이(V)‘가 일본 캐릭터 ‘마징가 제트(Z)’와 구별되는 독립적인 저작물이라고 판단했다.

ソウル中央地裁民事208単独イ・グァンヨン部長判事は、「株式会社ロボットテコンV」が玩具類の輸入・製造業を運営するA氏を相手に起こした損害賠償請求訴訟で「A氏は原告に4000万ウォンを支払え」と、原告一部勝訴の判決を下したと31日、発表した。

서울중앙지법 민사208단독 이광영 부장판사는 주식회사 로보트태권브이가 완구류 수입·제조업체를 운영하는 A씨를 상대로 낸 손해배상 청구소송에서 “A씨는 원고에게 4000만원을 지급하라”며 원고 일부 승소 판결했다고 31일 밝혔다.

テコンVの美術・映像の著作権を保有する株式会社テコンVは、A氏の会社が作って販売した玩具がテコンVと類似しており、著作権を侵害したとして訴訟を起こした。A氏は「テコンVは、日本の『マジンガーZ』を模倣したものなので、著作権法で保護される創作物ではない」と争っていた。

태권브이의 미술·영상 저작권을 보유한 주식회사 로보트태권브이는 A씨의 회사가 만들어 판매한 완구가 태권브이와 유사해 저작권을 침해했다며 소송을 냈다. A씨는 ”태권브이는 일본의 ‘마징가Z’를 모방한 것이기에 저작권법으로 보호되는 창작물이 아니다”라고 맞섰다.

裁判所は「テコンVは、マジンガーZまたはグレートマジンガーとは区別される、独立した著作物、又はこれを変形・脚色した2次的著作物に該当する」とテコンV側を支持した。

재판부는 ”태권브이는 마징가Z 또는 그레이트 마징가와는 구별되는 독립적 저작물 또는 이를 변형·각색한 2차적 저작물에 해당한다”며 태권브이 측의 손을 들어줬다.

続いて「テコンVは登録された著作物であり、マジンガーZなどと外観上明らかな違いがある」として「大韓民国の国技テコンドーをもとにしており、日本文化に基づいて作られたマジンガーZなどとは特徴や個性の違いがある」と説明した。

이어 ”태권브이는 등록된 저작물로, 마징가Z 등과 외관상 뚜렷한 차이를 보인다”며 ”대한민국의 국기 태권도를 바탕으로 하고 있어 일본 문화에 기초해 만들어진 마징가Z 등과는 특징이나 개성에서 차이가 있다”고 설명했다.

特に胸の部分の赤いV字形について「最も簡単に目につく特徴で、胸に断絶されていないVの字が刻まれたロボットキャラクターは多くない」として「マジンガーZの場合、中央部分が途切れており、形もテコンVとは若干違う」と説明した。

특히 가슴 부분의 빨간색 V자 형태를 두고 ”가장 눈에 쉽게 띄는 특징으로, 가슴에 단절되지 않은 V자가 새겨진 로봇 캐릭터는 흔치 않다”며 ”마징가 제트의 경우 가운데 부분이 끊겨 있고 형태도 태권브이와는 약간 다르다”고 설명했다.

裁判所は「一般消費者のうち相当数は、A氏の会社の製品をテコンVと認識している」として「テコンVの著作権を侵害しており、損害賠償責任がある」と述べた。

재판부는 ”일반 소비자 중 상당수는 A씨 회사의 제품을 태권브이로 인식하고 있다”며 ”태권브이에 관한 저작권을 침해했기에 손해배상 책임이 있다”고 밝혔다.

原文:

'태권V는 마징가Z의 모방물이 아니다'라고 한국 법원이 판단했다
"마징가Z의 가슴 부분 빨간색 V자는 가운데가 끊겨 있다."

ちょっと解説

時系列で並べると、日本で「マジンガーZ」の放映が始まったのは1972年。

3年後の1975年に、韓国MBCで「マジンガーZ」の放映が始まります。

こちらは有名な、日本と同じメロディーのテーマソング。

로보트 태권브이 주제가 (Robot Taekwon V – Theme Song)

キム・チャンギ監督の劇場用映画「ロボット・テコンV」が公開されたのは、翌年の1976年でした。

[옛날TV] 추억의 만화 OST – 마징가Z

韓国産アニメの元祖とされ、政府系のキャンペーンに引っ張りだこになるなど、「自尊心」という言葉を使って形容した韓国メディアもありました。

実はキム監督は、マジンガーZに影響を受けて「テコンV」を作ったことを、様々なインタビューで自ら語っています。

漫画作家だったが、26歳でアニメのとりこに。きっかけは日本の「黄金バット」だ。韓国に下請けに出された作画や色つけに3カ月間携わり、「30年進んでいた日本からすべてを学んだ」。
 そして、運命を決定づけたのがテレビで「韓国作品」として放映が始まったマジンガーZだった。子どもたちが熱狂する姿に胸が高鳴った。時は軍事独裁の朴正熙(パクチョンヒ)政権末期。「子どもが夢を持てる文化コンテンツが、韓国にはまだなかった。これだ、とひらめいた」
 韓国初のロボットアニメを作ろうとしたが、参考になる資料は何もない。デザインを考えると、マジンガーZの姿が重なってしまう。作家の良心にかけて差別化を考えた。(朝日新聞2010年7月26日付朝刊)

「いいものをもらってこようと、ベンチマーケティングした」「私の悩みは、どうしてもマジンガーの匂いがしないようにすることだったが、純粋な韓国アニメという目標を掲げ、話の構成や性格といったものも韓国のものにするため努力した」(2017年、韓国アニメーションセンターのインタビュー。参考記事:
http://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/855768.html)

メディアが伝える判決文にも「テコンVが日本のロボットキャラクターであるマジンガーZの影響を受けたものであることは、原告(株式会社ロボットテコンV)も認めている」とあり、その上で「テコンVはマジンガーZまたはグレートマジンガーとは区別される独立的著作物(元著作物)またはこれを変更・脚色した2次的著作物に該当する」と認定しているわけです。

著作権の侵害だと訴えられた、被告の玩具製造販売業A氏の主張に、そもそも無理があるようにも見えます。

一定程度上の世代の韓国人にとって、テコンVは思い出深い作品であり、マジンガーZと似ていることは明らかながら「日本のパクリ」と言われると感情的にいい気がしないようです。そのためか、韓国メディアは今回の判決を「マジンガーZのパクリでないと裁判所が認めた」と大々的に報じました。

一方で、判決が指摘した「断絶していない胸のV字」ですが、グレートマジンガーは断絶しておらず、ネットでは「ククポン(국뽕=過度な愛国主義を煽る)判決」という批判もありました。

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