対訳
SBSドラマ「朝鮮駆魔師」が歴史の歪曲だと物議を醸し、放映2回で中止が決定したのに続き、JTBCの新ドラマ「Snowdrop」も歴史歪曲問題が指摘された。
SBS 드라마 ‘조선구마사’가 역사 왜곡 논란에 휩싸이면서 방영 2회만에 폐지 결정된 데 이어 JTBC 새 드라마 ‘설강화’도 역사 왜곡 논란에 휩싸였다.
26日、オンラインコミュニティーなどに掲載された「Snowdrop」の概要によると、このドラマは反独裁闘争があった1987年、ソウルを背景に湖水女子大の学生のヨンチョが、血まみれになった男性スホを民主化運動の学生と思い、保護し治療しながら恋に落ちる。
앞서 지난 26일 온라인 커뮤니티 등에 올라온 설강화 개요에 따르면, 해당 드라마는 반독재 투쟁이 있던 1987년 서울을 배경으로 호수여대의 학생 영초가 피투성이가 된 남성 수호를 운동권 학생으로 생각해 보호하고 치료해 주다 사랑에 빠진다.
このドラマはオンラインを通じて、スホのキャラクターが実際は韓国に派遣された北朝鮮の武装スパイだというのがドラマのどんでん返しの設定だとわかり、物議を醸した。ヨンチョを助ける人物として、竹を割ったような性格の国家安全企画部（現・国家情報院の前身）の職員も登場する。
이 드라마는 온라인을 통해 수호 캐릭터가 실제로는 남파 무장간첩이라는 게 드라마의 반전 설정이라고 알려지면서 논란에 휩싸였다. 영초의 조력자로 대쪽같은 성격의 국가안전기획부(현재 국가정보원의 전신) 직원이 등장하기도 한다.
https://www.mk.co.kr/star/broadcasting-service/view/2021/03/292876/
批判が続くとJTBCは「今年下半期に放送予定のSnowdropは民主化運動をさげすみ、安企部とスパイを美化するドラマでは決してない。1980年代の軍事政権を背景にした南北の対決状況で行われた大統領選挙を風刺するブラックコメディー」という見解を明らかにした。 しかし、実際に問題となった「偽装スパイ」「竹を割った安全企画部の職員」などについては、具体的に触れなかった。
비판이 이어지자 JTBC는 ”올 하반기 방송 예정인 ‘설강화’는 민주화 운동을 폄훼하고 안기부와 간첩을 미화하는 드라마가 결코 아니다. 80년대 군사정권을 배경으로 남북 대치 상황에서의 대선정국을 풍자하는 블랙코미디”라는 입장을 밝혔다. 하지만 정작 문제가 된 ‘위장 간첩‘, ‘대쪽같은 안기부 직원’ 등에 대해선 구체적으로 언급하지 않았다.
https://www.huffingtonpost.kr/entry/story_kr_60601fd0c5b6531eed05b1f9
ちょっと用語解説
대쪽같다
日本語に直訳すると「竹を割ったような（性格）」という意味。原理原則に忠実で誠実な、といった、比較的いい意味で使われます。
ちょっと背景解説
「Snowdrop」はスホをチョン・ヘイン、ヨンチョをBlackpinkのジスが演じることが決まっています。が、安企部職員をイケメン俳優チャン・スンジョが演じ「まっすぐな性格の熱血職員」とうたっていることが、安企部を美化しているのではないかという批判が出ているほか、ジス演じるヨンチョは実在の民主化運動家に由来しているのではないかと指摘され、こちらも物議を醸しています。
ただ、最大の問題はやはり主人公スホが、民主化運動の大学生を装った北朝鮮の武装スパイだったという設定にありそうです。背景には1980年の5.18光州民主化運動（光州事件）を巡る長い間の論争があります。光州での民主化運動が激化した理由を「実は北朝鮮のスパイによる扇動だった」という主張は根拠に乏しいものですが、主に保守（というか極右）陣営から数十年来、繰り返し提起されており、進歩系はそれを「運動への侮辱」と受け止め反発してきた経緯があります。
ちなみに本文に出てきた「朝鮮駆魔師」は、収録8割を終えながら放送2回で打ち切られた時代劇。朝鮮王朝時代を舞台に悪霊退治をする架空の物語という触れ込みでしたが、月餅やピータンなど中国風の料理が登場したり、建物や衣装が中国風だといった指摘が専門家や視聴者から相次いでいました。中国展開も狙った作品だったようですが、歴史考証のずさんさが韓国人の反中国ナショナリズムを刺激してしまいました。
音声はこちら
コメント