児童性的搾取物サイト「ウェルカム・トゥ・ビデオ」運営者ソン・ジョンウのアメリカ送還が許可されず、韓国「MeToo」運動を触発したソ・ジヒョン検事が裁判所を強く批判した。
아동 성착취물 사이트 ‘웰컴 투 비디오’ 운영자 손정우의 미국 송환이 불허된 가운데 한국 ‘미투’ 운동을 촉발했던 서지현 검사가 재판부를 강하게 비판했다.
ソ検事は7月9日、CBSラジオ「キム・ヒョンジョンのニュースショー」に出演し、こうしたテーマについて意見を交わした。これに先立ち、ソ検事が自身のフェイスブックに裁判所の決定について「権威主義的な出まかせ」と書き込んだが、キム・ヒョンジョン・アンカーは「百回千回考え直しても『権威的な犬のほえ声』か」と質問し、ソ検事は同意した。
9일 서 검사는 CBS라디오 ‘김현정의 뉴스쇼’에 출연해 이같은 주제를 놓고 이야기를 나눴다. 앞서 서 검사가 자신의 페이스북에 재판부의 결정을 두고 ”권위적인 개소리”라고 쓴 바, 김현정 앵커는 ”백 번 천 번 다시 생각해도 ‘권위적인 개 짖는 소리’냐”고 물었고 서 검사는 동의했다.
これに先立ち裁判所が公開した決定文には「根本的に児童・青少年利用わいせつ物関連犯罪を根絶するためには、会員に対する徹底的かつ抜本的な捜査が必要であるため、運営者だったソン・ジョンウの身柄を韓国で確保し、関連捜査活動に必要な証拠と情報を追加で収集し、捜査過程に積極的に活用することが必要であり、米国にソン・ジョンウを引き渡さないことで、韓国が関連捜査を主導的かつ積極的に進めることができる」という内容が盛り込まれた。
앞서 재판부가 공개한 결정문에는 ”근본적으로 아동 청소년 이용 음란물 관련 범죄를 근절하기 위해서는 회원들에 대한 철저하고 발본색원적인 수사가 필요하므로 운영자였던 손정우의 신병을 대한민국에서 확보해 관련 수사활동에 필요한 증거와 정보를 추가적으로 수집하고 수사 과정에 적극 활용하는 것이 필요하며, 미국으로 손정우를 인도하지 않음으로써 대한민국이 관련 수사를 주도적이고 적극적으로 진행할 수 있다”는 내용이 담겼다.
ソ検事は判決について「本当に申し訳ないが、本当に世間知らずの坊ちゃんのような声だと思う」と指摘した。 ソ検事は「追加捜査が不可能な状況で、一体どのように犯罪を予防するというのか分からない」として「むしろこんなに大きな犯罪を犯しても処罰されず、米国にも送られなければ韓国は性犯罪者の天国になる」と指摘した。
서 검사는 판결에 대해 ”정말 죄송한데, 정말 세상 물정 모르는 사랑방 도련님 같은 소리라고 생각한다”고 지적했다. 서 검사는 ”추가수사가 불가능한 상황에서 도대체 어떻게 범죄를 예방하겠다는 것인지 모르겠다”라며 ”오히려 이렇게 큰 범죄를 저지르고도 처벌받지 않고, 미국으로도 보내지지 않으면 대한민국이 성범죄자의 천국으로 보이게 될 것”이라고 꼬집었다.
一方、ソン・ジョンウは児童・青少年性的搾取物を流布した疑いで2018年3月に拘束起訴され、懲役1年6カ月の判決を受けた。今年4月27日に刑を終えたが、出所を控えアメリカ送還のための身柄拘束令状が出され、再び収監された。今月6日に裁判所がアメリカへの送還不許可決定を下し、ソン・ジョンウはこの日釈放された。
한편, 손정우는 아동·청소년 성 착취물 유포 혐의로 지난 2018년 3월 구속기소 된 후 징역 1년 6개월을 확정받았다. 지난 4월 27일 형을 마쳤으나 출소를 앞두고 미국 송환을 위한 인도 구속영장이 발부돼 재수감됐다. 지난 6일 법원이 미국 송환 불허 결정을 내리면서 손정우는 이날 석방됐다.
世界最大級と言われる児童ポルノサイト「ウェルカム・トゥ・ビデオ」を運営していたソン・ジョンウのアメリカ送還不許可が決まったニュースは、速報で流れ、多くの韓国人がSNSなどで激しい怒りを表明しました。ではなぜ、韓国人は自国での裁判を望まないのでしょう? これについては複雑な経緯があります。
ソン・ジョンウは児童ポルノ流布などの罪で、懲役1年6カ月の実刑判決を受け、服役しました。そもそも量刑が軽すぎるのではないかという疑問が根底にあります。
4月に刑期を満了し出所する予定でしたが、アメリカ連邦大陪審は2018年8月、児童ポルノ配布などの罪でソン・ジョンウを起訴し、アメリカへの送還を要求していたため、釈放はいったん延期になりました。一事不再理の原則により、韓国で刑に服した児童ポルノ関連の罪はアメリカでは問えず、裁けるのは主に違法資金洗濯についてとなります。
しかし今年5月11日に、ソン・ジョンウの父親が突然、息子を刑事告訴します。自分の個人情報を不正に使用して仮想通貨講座を開設し、犯罪行為で収益を得て隠匿したという容疑でした。
父親は大統領府(青瓦台)のオンライン国民請願に息子のアメリカ送還防止を求める文章を投稿したことも話題になりました。違法資金洗濯で有罪となった場合、最大で懲役20年の刑を宣告されるアメリカに対し、韓国では5年以下の懲役または3000万ウォン以下の罰金と、量刑が非常に軽いことが、アメリカ送還を防ぐ狙いとみられています。
いってみれば、こうした「父親の計略がまんまと奏功した」とも言えることが、改めて国民的な怒りを買った背景です。
韓国の検察は、捜査はすべて尽くしたとの立場です。違法資金洗濯の容疑で再捜査するとしても、一事不再理の原則により、すでに捜査を終えたサイト利用者を再捜査し、起訴することはできません。今回の事件は、警察がアメリカの捜査当局の強力も得て、すべて一からの再出発となります。
ところで、今回の不許可決定を下したソウル高裁の判事は、大法官(最高裁判事)候補の一人でもあっただけに、青瓦台の国民請願には、判事の資格を問う請願に50万人以上が同意するなど、怒りは裁判所へも向かっています。
ちなみにソ・ジヒョン検事については、こちらもごらんください。
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