#80 「老人は絶対的に偉い」風潮に変化? 「地下鉄無料パス」廃止が議論に

対訳

イ・ジュンソク元「国民の力」代表が主導する改革新党は、1月18日、65歳以上に提供される地下鉄無料利用の特典を廃止すると公約を掲げた。

이준석 전 국민의힘 대표가 주도하는 개혁신당은 18일 65세 이상에게 제공되는 지하철 무상 이용 혜택을 폐지하겠다는 공약을 제시했다.

改革新党のイ・ジュンソク政綱政策委員長はこの日、国会疎通館の記者会見で、地下鉄無料乗車費用が2022年で年間8159億ウォンという統計に言及、「この費用は現在、大部分の都市鉄道の運営機関の負債として残り、未来世代に転嫁されている」として「国家が負担すべき福祉費用を自治体につけ回す、非常に不適切な行政」と指摘した。

개혁신당 이준석 정강정책위원장은 이날 오전 국회 소통관 기자회견에서 지하철 무임승차 비용이 2022년 기준 연간 8천159억원이라는 통계를 언급, “이 비용은 현재 대부분 도시철도 운영기관의 부채로 남아 미래세대에 전가되고 있다”며 “국가가 부담해야 하는 복지 비용을 지자체에 떠넘기는 매우 부적절한 행정”이라고 지적했다.

また、この制度が、都市鉄道が運営されるソウルなど大都市居住の高齢層に恩恵が集中し、地域間の公正性の問題もあると指摘した。続けて「都市鉄道の無料乗車制度を廃止し、65歳以上の高齢層に都市鉄道とバス、タクシーにも使える年間12万ウォンのプリペイド交通カード方式に転換する」と明らかにした。

또 이 제도가 도시철도가 운영되는 서울 등 대도시 거주 노년층에만 혜택이 집중돼 지역 간 공정성 문제도 있다고 지적했다. 이어 “도시철도 무임승차 제도를 폐지하고, 65세 이상 노년층에 도시철도와 버스, 택시에도 사용할 수 있는 연간 12만원 선불형 교통카드 지급 방식으로 전환하겠다”고 밝혔다.

https://www.yna.co.kr/view/AKR20240118048200001

キム・ホイル大韓老人会長は1月22日、「地下鉄高齢者無料乗車」廃止公約を発表した改革新党のイ・ジュンソク代表に向けて「結婚もしておらず、子どもを育てたこともなく、家庭を持ったこともなく、政界に入って無駄飯を食っているうちに、世の中の実情を何も知らずに無駄口を乱発している」と話した。

김호일 대한노인회장은 22일 ‘지하철 노인 무임승차’ 폐지 공약을 발표한 개혁신당의 이준석 대표를 향해 “결혼도 하지 않았고 애를 키워본 일도 없고 가정 살림도 해본 일 없고 정치판에 들어와 무위도식 하다 보니 세상물정을 몰라도 한참 모르는 헛소리를 남발한다”고 했다.

キム会長は、高齢者が韓国の経済発展に貢献した見返りに、地下鉄の無料乗車の恩恵を受けるべきだと主張した。彼は朝鮮戦争、西ドイツへの炭鉱労働者・看護師派遣、中東の建設現場での外貨稼ぎ、ベトナム戦争参戦、京釜高速道路・浦項製鉄(POSCO)建設、漢江の奇跡(1960年代後半以降の高度経済成長)などに言及し「この国を豊かな国にした一番の功労者が老人」と述べた。

김 회장은 노인들이 한국 경제발전에 공헌한 보상으로 지하철 무임승차 혜택을 받아야 한다고 주장했다. 그는 6·25 전쟁, 서독 광부·간호사 파견, 중동 건설현장 외화벌이, 월남전 참전, 경부고속도로·포항제철 건설, 한강의 기적 등을 언급하며 “이 나라를 잘 사는 나라로 만든 1등 유공자가 노인”이라고 했다.

https://biz.chosun.com/topics/topics_social/2024/01/22/WB23JQNMOFH37EL3ZRNF25HEBM/

高齢者の無料乗車の議論は、雪だるま式にふくれあがる地下鉄公社の赤字補塡問題から出発した。鉄道統計年報を見ると、2017~2019年に毎年5000億ウォン台の営業損失を記録していたソウル交通公社は、2020年に1兆902億ウォン、2021年に9385億ウォンの損失を出した。2021年決算でソウル交通公社の累積赤字は約17兆ウォンだ。地下鉄を無料で利用する高齢者は、全体の利用客の10人中1人にあたる。費用に換算すると2021年に2311億ウォン、2020年に2161億ウォン、2019年に3049億ウォンの水準だ。

노인 무임승차 논란은 눈덩이처럼 불어난 지하철공사 적자 보전 문제에서 출발했다. 철도통계연보를 보면 2017~2019년 해마다 5000억원대의 영업손실을 기록하던 서울교통공사는 2020년 1조902억원, 2021년 9385억원의 손실을 냈다. 2021년 결산 기준 서울교통공사의 누적적자는 약 17조원이다. 지하철을 무료로 이용하는 노인은 전체 이용객 10명 중 1명꼴이다. 비용으로 환산하면 2021년 2311억원, 2020년 2161억원, 2019년 3049억원 수준이다.

https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/1079722.html

ちょっと解説

儒教的価値観が今も根強い韓国で高齢者(이르신)と言えば、無条件に偉く、敬われる存在でした。「無料パス」を巡る議論は、そんな位置づけが変わってきている兆候を感じ取れます。

イ・ジュンソク(李俊錫)氏は2021年に、36歳という史上最年少の年齢で、当時野党第一党だった「国民の力」代表に就任し、注目を浴びた人物です。

「国民の力」は2022年に尹錫悦大統領を当選させ、与党に返り咲きますが、やがて李代表に支援者から性的な接待を受けていた疑惑が浮上、党から党員資格停止の懲戒処分を受け、代表の職も追われます。尹大統領との対立が深刻化し、非主流に追いやられた李氏は2023年末に「国民の力」を離党して新党を立ち上げました。2024年4月の国会議員総選挙に向けた動きです。

李氏はかねてから同世代の20~30代男性票を意識し、女性や障害者、高齢者に厳しい発言を重ねてきました。今回の「地下鉄無料パス」廃止公約もその延長線上にあり、李氏が人気があると言われる20~30代(特に男性)へ向けたアピールとみられます。

一方で、少子高齢化社会の進展で無料パスの利用者は増加傾向にあり、慢性的な赤字に悩むソウルなど大都市の地下鉄公社にとって、もはや無視できない負担となりつつあります。2023年2月にはソウル、大邱の市長が国に財政支援を求める動きも出てきました。

記事で紹介した大韓老人会長の発言は、そんな世の中の変化などお構いなしに、典型的な旧来の価値観を披露したと言えますが、女性の社会進出などで若年世代の価値観も大きく変化しており、高齢世代との意見対立も大きくなっていることも、「無料パス」を巡る議論の背景にあるのかもしれません。

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