#59 大統領公邸移転、風水が理由だった? くすぶり続ける疑念

対訳

大統領官邸の選定過程で易術師の天空が介入したという疑惑について、警察が天空の疑惑は虚偽だと暫定的に結論を出したことが確認された。

대통령 관저 선정 과정에 역술인 천공이 개입했다는 의혹과 관련해 경찰이 천공 의혹은 허위라고 잠정 결론 내린 것으로 확인됐다.

捜査状況をよく知る司法当局の高位関係者は7月21日、中央日報との電話取材で「捜査を通じ、尹錫悦大統領夫妻の官邸敷地を見学した人は、天空ではないということが確認された」として「官邸敷地を訪れた人の中で、唯一長いひげを伸ばしていた人は、ペク・チェクォン・サイバー韓国外国語大兼任教授1人だけ」と述べた。見た目が似ているペク教授を天空と錯覚したという趣旨だ。易術師の天空と違い、ペク教授は風水地理学の修士・博士で、教育学の博士課程を修了したこの分野の専門家だ。アメリカ・ワシントンポストが直接訪ねてインタビューしたのはもちろん、韓国の複数のメディアに風水地理関連のコラムを継続的に寄稿している。

수사 상황을 잘 아는 사정당국 고위 관계자는 21일 중앙일보와의 통화에서 “수사를 통해 윤석열 대통령 부부의 관저 부지를 둘러본 이는 천공이 아니라는 것이 확인됐다”며 “관저 부지를 다녀간 이 중에서 유일하게 길게 수염이 난 이는 백재권 사이버한국외국어대 겸임교수 한 명뿐”이라고 전했다. 풍모가 유사한 백 교수를 천공으로 착각했다는 취지다. 역술인인 천공과 달리 백 교수는 풍수지리학 석·박사이자 교육학 박사 과정을 수료한 해당 분야 전문가다. 미국 워싱턴포스트가 직접 찾아와 인터뷰한 것은 물론 국내 여러 언론에 꾸준히 풍수지리 관련 칼럼을 기고하고 있다.

これに先立ち、2月に大統領室は天空が新大統領官邸の決定過程に関与したという趣旨の疑惑を提起したプ・スンチャン元国防部報道官と彼の発言を最初に報道したメディアを告発した。

앞서, 지난 2월 대통령실은 천공이 새 대통령 관저 결정 과정에 관여했다는 취지의 의혹을 제기한 부승찬 전 국방부 대변인과 그의 발언을 최초 보도한 언론 매체를 고발했다.

https://www.joongang.co.kr/article/25179179#home

もう少し重要な事実は、今日、政治指導者が風水地理、観相、占いなど多様な術に依然として依存したり、少なくとも注目したりしているという点だろう。実際、政治的運命を神秘的な術を通じて予測したり、正当化したりすることは、特定の世代には常識の一部だ。

좀 더 중요한 사실은 오늘날 정치 지도자들이 풍수지리, 관상, 점복 등 다양한 술수들에 여전히 의지하거나, 적어도 주목하고 있다는 점일 것이다. 사실 정치적 운명을 신비적인 술수를 통해 예측하거나 정당화하는 일은 특정한 세대에게는 상식의 일부다.

意思決定権者の責務は結局、専門家の意見に耳を傾け、慎重に判断し、それに責任を負うことだ。「風水専門家」を重用する世界観の中で生きる政治家もいるだろう。もちろん、世論、科学、政策、予算のような分野の専門家の話にも耳を傾ける統治者を持つ方が、市民の立場からはよっぽど幸せだろうが。

의사결정권자의 책무는 결국 전문가들의 의견을 경청하고, 신중하게 판단하고, 그에 책임을 지는 일이다. ‘풍수전문가’를 중용하는 세계관 속에 사는 정치인도 있을 수 있다. 물론 여론, 과학, 정책, 예산 같은 분야 전문가들의 이야기 쪽에 귀 기울이는 통치자를 가지는 편이 시민 입장에서는 훨씬 행복하겠지만.

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/1101537.html

ちょっと解説

尹錫悦大統領が昨年5月の就任前から、歴代大統領の公邸だった青瓦台に入らず、龍山に新たに大統領執務室と公邸を構えた話は、以前もお伝えしました。

当時は「帝王的大統領からの脱却」などと説明していましたが、実は「風水地理」が理由だったのではないかと噂もされてきました。その根拠となったのが、のちに尹大統領の公邸となった旧陸軍参謀総長公邸の防犯カメラに、「天空導師」が映っていた(と元国防部報道官が暴露した)ことでした。

天空導師は韓国では有名な占師で、尹大統領夫妻とも面識があるとされます。大統領室は天空導師の関与を否定していましたが、大統領就任直後に要人警備や国防部移転など、ソウルの中枢を大混乱させた青瓦台移転が、風水という非科学的な理由で、しかも、この「何者でもない」人物が決定事項に関与していたとすれば、チェ・スンシルなる女性が我が物顔で出入りしていた朴槿恵政権時代の再来となりかねず、不穏な空気が流れていました。

結局、「防犯カメラに映っていた別の大学教授を、天空と誤認した」ことで幕引きを図ったと言えます。中央日報の報道は「天空といういかがわしい人物ではなく、社会的地位のある大学教授なのだ」と強調していますが、では大学教授の意見なら風水地理を根拠に国政の重要事項を決めていいのか、という問題は残ります。

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