#58 ラーメン相次ぎ値下げ　物価高で政府が圧力

対訳

食品業界がラーメン、菓子、製菓など主要製品の価格を一斉に引き下げた。食料品の物価を正そうという政府の圧力を受け入れた。

식품업계가 라면, 과자, 제과류 등 주요제품 가격을 일제히 내렸다. 식료품 물가를 잡겠다는 정부의 압박을 수용한 것이다.

いちばん先に値下げを発表したラーメン業界1位の農心は、代表的な商品の「辛ラーメン」と「セウカン」の販売価格をそれぞれ4.5％、6.9％下げた。小売店では辛ラーメンが1000ウォンから950ウォンに50ウォン下がり、1500ウォンだったセウカンは1400ウォンに100ウォン下がった。農心が辛ラーメンの価格を引き下げたのは2010年以来、13年ぶりだ。セウカンの値下げは今回が初めてだ。三養食品は三養ラーメンなど12種類の価格を平均4.7％、オットゥギは麺類15種類の価格を5％、八道も11種類の価格を5.1％それぞれ引き下げた。

가장 먼저 가격 인하를 발표한 라면업계 1위 농심은 대표상품인 신라면과 새우깡의 판매가격을 각각 4.5%, 6.9% 낮췄다. 소매점 기준 신라면이 1000원에서 950원으로 50원 내렸고 1500원이었던 새우깡은 1400원으로 100원 인하했다. 농심이 신라면 가격을 내린 것은 2010년 이후 13년 만이다. 새우깡 가격 인하는 이번이 처음이다. 삼양식품은 삼양라면 등 12개 제품 가격을 평균 4.7%, 오뚜기는 면류 15개 제품의 가격을 5%, 팔도도 11개 제품의 가격을 5.1% 각각 인하했다.
https://weekly.hankooki.com/news/articleView.html?idxno=7079693

CJフードビルが運営する「TOUT LES JOURS」は7月中にあんパン、クリームパンなど15種類の価格を平均5.2％引き下げると7月6日、発表した。今回の価格調整でメロンパン、あんパン、クリームパンなどの価格が1個あたり100～200ウォン下がる。TOUT LES JOURS」が製品価格を引き下げるのは2010年以来13年ぶりだ。

씨제이(CJ)푸드빌이 운영하는 뚜레쥬르가 이달 안에 단팥빵, 크림빵 등 15종 제품 가격을 평균 5.2% 인하한다고 6일 밝혔다. 이번 가격 조정으로 소보로빵, 단팥빵, 크림빵 등 가격이 개당 100~200원 내려간다. 뚜레쥬르가 제품 가격 인하에 나선 것은 지난 2010년 이후 13년 만이다.
https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/1098981.html

このように食品企業とコンビニ業界が一斉に値下げに乗り出す理由は、政府の圧力のためだ。6月18日、秋慶鎬・経済副総理兼企画財政部長官はKBS「日曜診断ライブ」に出演し、小麦の国際価格の下落に言及して「小麦の価格が下がったから、ラーメン業界も適正に価格を下げてほしい」と公の場で表明した。

이처럼 식품기업과 편의점 업계가 줄줄이 가격 인하에 나선 이유는 정부의 압박 때문이다. 지난달 18일 추경호 경제부총리 겸 기획재정부 장관은 KBS ‘일요진단 라이브’ 에 출연해 국제 밀 선물 가격 하락을 언급하며 “밀 가격이 내렸으니 라면업계도 적정하게 가격을 내려 줬으면 한다”고 공개적으로 밝혔다.

この1週間後に、食品業界はラーメンの値下げを発表した。しかし今回の値下げ幅は大部分が100ウォン台で、消費者が感じる実質的な物価負担の緩和効果は体感しにくいという評価だ。

이에 일주일 만에 식품업계는 라면값 인하를 발표했다. 그러나 이번 가격 인하 폭은 대부분 100원대로 소비자들이 느끼는 실질적인 물가 부담 완화 효과는 체감하기 어렵다는 평가다.
https://weekly.hankooki.com/news/articleView.html?idxno=7079693

ちょっと解説

これまで「ニュースで韓国語」でもお伝えしてきた通り、韓国も食料品を中心に物価上昇が続いています。特にウクライナ情勢で小麦の輸入価格が高騰したことが大きな要因の一つでしたが、最近は小麦の価格は徐々に落ち着きを見せています。支持率低迷に悩む尹錫悦政権は、物価対策を支持率上昇につなげようとして、露骨な圧力に出ました。

韓国の国民食とも言えるインスタントラーメン業界を皮切りに、パン、製菓など、小麦を主原料とする食品業界が続々と値下げ表明をしています。しかし大半が値下げ幅50～100ウォンなのに加え、農心は「チャパゲッティ」、三養食品は「ブルダック炒め麺」、オットゥギは「チンラーメン」、ロッテウェルフードは「コッカルコーン」「ペペロ」など、看板商品が軒並み値下げ対象から外れており、消費者にとって値下げの恩恵は非常に実感しにくいものになっています。

記事にある通り、農心とTOUT LES JOURSは2010年にも値下げをしています。この時期はリーマンショックの後遺症などで韓国も物価上昇が激しかった時代ですが、当時の李明博大統領は「物価関係長官会議」を自ら毎週主催して、大統領が直接・間接的に個別の業界ににらみを利かせ、値下げ対策を引き出すなど、物価上昇を抑えようと躍起になっていました。さらにさかのぼると、1980年代に全斗煥政権でもこうした手法が取られており、軍事政権時代に一つの流れをみることができます。