#31 過而不改・ガスライティング…2022年を象徴する言葉

対訳

心理的支配を意味する「ガスライティング」が、アメリカのメリアム・ウェブスター辞典の今年の単語に選ばれた。

심리적 지배를 의미하는 ‘가스라이팅’(Gaslighting)이 미국 메리엄 웹스터 사전의 올해의 단어로 꼽혔다.

ガスライティングは1938年「ガス灯」というタイトルの演劇に由来する。この演劇で、夫は妻に知らせずガス灯を暗く点灯させているのに、自分の目にはそう見えないと言って、妻を精神的に狂わせていく(妻はガス灯の明かりが暗いことに気づくのに、夫は「そんなことはない。君がおかしいのだ」と言う)。その後、ガスライティングは、自分の利益のために相手が自分を疑うようにする心理的支配を意味する単語になった。辞典は「フェイクニュース、ディープフェイク、人工知能のような現代的な携帯の騙し方や偽造を意味する単語とともに使われる」と説明した。

가스라이팅은 1938년 <가스등>이라는 제목의 연극에서 유래했다. 이 연극에서 남편은 아내 몰래 가스등을 어둡게 켜놓고도 자신의 눈에는 그렇게 보이지 않는다고 말해 아내가 미쳐가도록 만든다. 이후 가스라이팅은 자신의 이익을 위해 상대방이 자신을 의심하게 하는 심리적 지배를 뜻하는 단어가 됐다. 사전은 “가짜뉴스, 딥페이크, 인공지능 같은 현대적인 형태의 속임수나 조작을 뜻하는 단어와 함께 사용된다”고 설명했다.

https://m.hani.co.kr/arti/international/international_general/1069367.html

全国の大学教授たちが今年の韓国社会の姿を表現した四字熟語に「過而不改」を選んだ。「間違えても正さない」という意味だ。12月11日、教授新聞によれば、これは論語の「衛霊公編」に初めて登場する表現で、孔子は「過而不改 是謂過矣」と言った。「過ちを犯しても正さないことはまさに過ちだ」という意味だ。

전국 대학교수들이 올해 우리 사회의 모습을 표현하는 사자성어로 ‘과이불개(過而不改)’를 꼽았다. ‘잘못을 하고도 고치지 않는다’는 뜻이다. 11일 교수신문에 따르면 이는 ‘논어(論語) 위령공편(衛靈公篇)’에 처음 등장하는 표현으로, 공자는 “과이불개(過而不改) 시위과의(是謂過矣)”라고 말했다. ‘잘못을 저지르고도 고치지 않는다면 이것이 바로 잘못이다’는 의미다.

過而不改を推薦したパク・ヒョンモ驪州大学教授は「与党も野党も問わず、間違いと分かれば『前の政権はもっと間違っていた』または『大統領のせい』と言って直そうと思わない」として「そんな中で梨泰院のハロウィーンの惨事のような、途上国型の事故が発生しても責任を取ろうという政治家が出てこない」と話した。

과이불개를 추천한 박현모 여주대 교수는 “여당이나 야당 할 것 없이 잘못이 드러나면 ‘이전 정부는 더 잘못했다’ 혹은 ‘대통령 탓’이라고 말하고 고칠 생각은 없다”며 “그러는 가운데 이태원 핼러윈 참사와 같은 후진국형 사고가 발생해도 책임지려는 정치가가 나오지 않고 있다”고 말했다.

https://www.donga.com/news/Society/article/all/20221211/116950271/1

危機に立ち向かう力をどこから得ようか。10月に鉱山の地下坑道に閉じ込められ、221時間ぶりに生還した鉱山労働者のパク・チョンハ氏は「『死なない。救助隊が来る」と信じたら、耐え抜く力がわいてきて奇跡が起きた」として「最後まで希望を失わない気持ち」を強調した。年末年始、すべての人が希望を信じて奇跡を迎えてほしいと思う。

위기에 맞설 힘은 어디서 얻을까. 지난 10월 광산 지하갱도에 갇혔다가 221시간 만에 생환한 박정하 광부는 “‘죽지 않는다, 구조대가 올 거다’ 믿었더니 버틸 힘이 생겼고 기적이 일어났다”며 “끝까지 희망을 붙잡는 마음가짐”을 강조했다. 연말연시, 모두가 희망으로 버티며 기적을 맞이했으면 한다.

https://news.koreadaily.com/2022/12/14/society/opinion/20221214075235477.html

ちょっと解説

「ガスライティング」日本ではあまり耳慣れない言葉ですが、韓国ではよく聞かれる言葉になりました。

契機となったのは、夫を殺害して多額の保険金を詐取しようとした容疑で、妻の女性が2022年春に逮捕された事件です。指名手配された女性が逃亡を続けたこともあって報道が過熱しましたが、この事件で夫は泳げないにもかかわらず、妻に「滝に飛び込め」と命じられて飛び込み、溺死したとみられる状況が話題になりました。夫は妻に「ガスライティング」されていたのではないかというわけです。

また、歌手で俳優のイ・スンギが、50億ウォンを超える音源収入を所属事務所から支払われていなかったことも判明し、ニュースを賑わせました(その後、事務所が返金し、イ・スンギは全額を寄付すると表明)。常識では考えられないことがなぜ起きたのか? と考えたとき「ガスライティングされていたのでは?」という表現は一つの常套句となりつつあります。

ニュースの最後で紹介したパク・チョンハさんは、慶尚北道奉化郡の亜鉛鉱山の崩落事故で10月26日に同僚1人と坑道に閉じ込められましたが、11月4日に奇跡的に救助され、一躍時の人となった鉱山労働者です。韓国全体に大きな衝撃を与えた梨泰院事故とほぼ並行する形で救助活動が進んでいたため、多少なりとも明るいニュースとして話題になりました。

このほか、Season2の#29で紹介した”꺾이지 않은 마음”(折れない心)も、2022年を象徴するキーワードと言えるでしょう。

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