警察は、デジタル性犯罪流通プラットフォームと疑われるウェブハード業者「WeDisk」、「ファイルノリ」の実際の所有主であるヤン・ジンホ韓国未来技術会長について「ヘビーアップローダーを組織的に管理し、フィルタリングはきちんとやらない手法」で大量の性犯罪被害映像の流通を主導したと発表した。
경찰은 디지털 성범죄 유통 플랫폼으로 지목된 웹하드 업체 위디스크, 파일노리의 실소유주인 양진호 한국미래기술회장에 대해 ‘헤비 업로더들을 조직적으로 관리하고, 필터링은 제대로 하지 않는 수법’으로 대량의 성범죄 피해 영상물 유통을 주도했다고 밝혔다.
聯合ニュースによると、京畿南部地方警察庁サイバー・刑事合同捜査チームは16日、情報通信網法と性暴力処罰法違反、常習暴行、強要などの疑いで逮捕されたヤン・ジンホ会長を起訴意見をつけて検察に送致した。
연합뉴스에 따르면, 경기남부지방경찰청 사이버·형사 합동수사팀은 16일 정보통신망법 및 성폭력처벌법 위반, 상습 폭행, 강요 등의 혐의로 구속된 양진호 회장을 기소 의견으로 검찰에 송치했다.
性犯罪被害映像の流布などを手伝った関連企業の前・現職の役職員ら19人と、アップローダー61人も起訴意見をつけて検察に送致した。ヤン会長のオンラインストレージに関連する映像をアップロードした59人の捜査も進行中だ。
以下は、警察が発表した性犯罪捜査の結果を要約したもの。
성범죄 피해 영상물 유포 등을 도운 관련 업체 전·현직 임직원 등 19명과 업로더 61명 등도 기소 의견으로 검찰에 넘겨졌다. 양 회장의 웹하드에 관련 영상물을 올린 59명에 대한 수사도 진행 중이다.
아래는 경찰이 발표한 성범죄 수사 결과를 요약한 것.
1. ヤン・ジンホ会長は、2013年12月からオンラインストレージ業者を運営し、不法に撮影された被害者の映像など5万2000件以上と、著作権を侵害する映像など230件以上を流通させて、70億ウォンの不当利得を受けた疑いを持たれている。
양진호 회장은 2013년 12월부터 웹하드 업체를 운영하면서 불법 촬영된 피해 영상물 등 5만2천여건과 저작권 영상 등 230여건을 유포해 70억원의 부당이득을 취한 혐의를 받는다.
2. ヤン会長らオンラインストレージ業者側は、ファイルのダウンロード量に応じて、アップローダーを「優秀会員」に選定し、インセンティブを提供した。
양 회장 등 웹하드 업체 측은 파일 다운로드양에 따라 업로더를 ‘우수회원’으로 선정해 인센티브를 제공했다.
:アップローダーを準会員、正会員、優等会員などに分け、それに応じた収益率を5〜18%支給し、会員資格を維持するには毎月、他の会員が求める資料30件以上をアップロードするように促す:ある優等会員はこれにより、2億ウォンを超える金を稼いだ
:アップローダーが放送通信審議委員会などに摘発されれば、IDを変更するように勧めてアップローダーを保護
: 업로더를 준회원, 정회원, 으뜸 회원 등으로 나눠 수익률을 5~18% 차등 지급하면서, 회원 자격을 유지하려면 매월 타 회원 요청 자료 30건 이상을 업로드하도록 독려
: 한 으뜸 회원은 이로 인해 2억원 넘는 돈을 벌었음: 업로더가 방송통신심의위원회 등에 적발되면 ID를 변경하도록 권유해 업로더 보호
3.フィルタリング業者「ミューレカ」を実際に所有しながら、肝心のフィルタリング効果が高いDNAフィルタリングはしなかった。
필터링 업체 뮤레카를 실제 소유하면서 정작 필터링 효과가 높은 DNA 필터링은 하지 않았다.
ハンギョレによると、合同捜査チーム関係者は、「検察送致後も従業員の携帯電話盗聴など、追加で提起された疑惑については、捜査を続ける」として「『ウェブハードカルテル』関連の問題については、関係省庁との情報を共有し、制度改善がなされるようにする方針だ」と明らかにした。
한겨레에 따르면, 합동수사팀 관계자는 ”검찰 송치 이후에도 직원 휴대전화 도·감청 등 추가로 제기된 의혹에 대해서는 수사를 계속할 것”이라며 ”‘웹하드 카르텔’ 관련 문제점에 대해선 관계부처와 정보를 공유해 제도개선이 이뤄지도록 할 방침”이라고 밝혔다.
従業員をビンタしたり、ボーガンや日本刀でニワトリを虐待したりする動画が日本でも話題になった、IT会社会長のヤン・ジンホ氏。
ことの発端は、2018年7月にSBSのドキュメンタリー番組「それが知りたい」が報じた「ウェブハードカルテル」疑惑でした。
韓国では몰카(몰래 카메라=隠しカメラ)が深刻な社会問題になっています。韓国では、女子トイレや更衣室などに仕掛けられた隠しカメラの映像やリベンジポルノがネットに流出する事件が相次いでおり、その温床となっているのが、アップロード先となる「WeDisk」などの웹하드、つまりウェブ上のハードディスクです(日本語の「オンラインストレージ」とも若干使われ方が違うのですが、とりあえずこう訳しておきます)。
WeDiskはヤン会長が実質所有しており、さらに필터링(フィルタリング、違法動画を削除すること、またはアップロードさせないこと)業者、디지털 장의사(Digital葬儀社、被害者から金銭を受け取って削除申請業務を代行する業者)も経営していました。つまり、盗撮やリベンジポルノの被害者にとって、加害と被害救済の両方を一手に引き受けていたことになり、両者が結託して被害の拡大に加担しているのではないかという疑惑です。
番組は大きな反響を呼び、加害者への刑事処分が甘いという女性団体などからの批判も高まって、ソウル中心部で盗撮・リベンジポルノへの罰則強化を求めるデモが連日開かれました。
ウェブハードカルテルとデジタル性犯罪産業への特別捜査を求める青瓦台オンライン請願も20万件を突破し、警察総長は捜査結果の報告とともに、「罰則が甘い」という声に応えたデジタル性犯罪根絶法案を国会に提出することを約束しました。
今回の事件で、隠しカメラ映像のアップロードが後を絶たない背景として、金銭的利益を求めるアップローダー側と、不法動画のアップロードを推奨する業者という、構図の一端が垣間見えました。ただ、何かにつけてプライベートな内容を録画・録音しようとする韓国社会の質的な問題も背景にあるとみられ、根絶は容易ではなさそうです。
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